ミッドナイト・キャナル

「!?」

 その隙間からのぞいた目に背筋が凍る。

「やっと見つけた……」

 暗いスーツに身を包んだその男は、口の端を吊り上げ低い声で発すると、工具を手にチェーンを切って中に入ってきた。

「!? な、なんで?」

 みんな捕まったんじゃなかったの?

「あんなジジイに義理立てする理由は無いからな」

 見覚えのある顔は、鼻を鳴らして口を開いた。

 アルジャンという男が立ち去ってすぐ、俺もあそこからこっそり逃げ出したのさ……言い放ち、土足のまま部屋に踏み入る。