ミッドナイト・キャナル

<簡単なマニュアルも包みの中に入ってるはずだ。あいつのお手製マニュアルだぜ、感謝しろよな>

「はあ……」

 なんでお詫びの品に感謝しなきゃならないんだ。

 とは言えず、生返事を返した。

<他に何かあるか? 無いなら切るぞ>

「あ、あの……今なにしてるんですか?」

<ベリルは中東だ。俺は休暇でイタリア>

「!? 衛星通信!?」

<ああ、心配すんな。海外への通信はお前からでも料金はベリル持ちだ。使いすぎるなよ>

「海外に友達なんていません……」

<とりあえずそういうことなんで>

 切られた携帯をしばらく見つめて、包みの中からマニュアルを取り出す。

 基本的な操作が書かれていて、確かに解りやすかった。