数日後──

「……何故お前たちがいる」

「気分」

「いや、あの……なんとなく」

 絵のモデルをするために、真木邸を訪れたベリルの前に泉と健吾が立っていた。

 何故か泉は健吾に彼がモデルになる日を連絡し、どうしてか健吾も来てしまった。

「よく来てくれた。入ってくれたまへ」

 嬉しそうに出迎えた真木氏のあとに続いて門をくぐる。