ミッドナイト・キャナル

「ナンセンスなことしやがって!」

 吐き捨てて、武器を肩にかけ軽く手を上げる。

「完敗だ。くそがっ!」

 言い残し、仲間たちを連れて足早に去っていった。

「!? まっ、待ってくれ! わしはどうなる……っ」

 すがるように伸ばされた老人の手は、悲しげに宙を掴む。
 
 そして慌てふためく警備の中で、泉とベリルの2人だけが静かに立っている光景を夢のように見つめていた。

「わ、わしはどうすれば!」

 ベリルは、足にしがみつく老人を無表情で見やったあと、ゆっくりとしゃがみ込んだ。

「代償はつきものだろう?」

「ひっ!?」

 その微笑みに、思わず引き気味に声を上げる。