こいつらは屋敷内をうろつきながら、警備の人間を倒していたのだ。

 それを悟られないように、気づかれないように動いていた。

「ク……クク」

 男は喉の奥から笑みをこぼし、手にあるハンドガンをするりと落とした。

 健吾は慌ててベリルに駆け寄る。

「これで勝ったと思うな」

 低くつぶやくと、肩に提(さ)げていたライフルを即座に構えベリルに向けた。

 その瞬間、どこからか爆音が──