「ここにいたりして」
天井裏の暗闇のなか、ぼそりとつぶやく。
泉は、進入してすぐに警備の目から逃れ数多くある部屋の一つ、その天井裏に身を隠した。
動けば天井が抜けてしまうため何も出来ない訳だが、
<emerge(エマージ。「出現」という意味)>
「アイサー」
ベリルの合図で、周りに人がいないことを確認してゆっくり降りる。
「さてと、始めますか」
発して警備を探す。
「! いたぞ!」
向こうから見つけてくれてラッキー。
「待て!」
口の端を吊り上げて駆け出す男を、数人の警備が追いかけていった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…