一方、大賀邸──

「奴らはどこだ!?」

「離れにいたぞ!」

 とにかく、2人の居場所が掴めなくて右往左往していた。

「ベリルなら解る……しかしどうしてブラスト・マニアまでが見つからん」

 あいつは爆弾マニアであるだけで、ただの傭兵だ。

 アルジャンは歯がゆくて舌打ちを繰り返す。

 居間に接近している様子は無く、ひとまずは安心だが、

「あんなデカイ図体で見失うなどあり得ん」

 日本人である泉だが、鍛え方が違う。

 ここにいる警備などよりも立派な体格である。