「ん……。はあぁっ!?」
健吾はガバッ! と顔を上げた。
いつの間にか寝てたぁ!?
彼の寝顔を見ているあいだに、ソファの肘掛けにもたれて寝てしまったようだ。
部屋を探しに行ったのだろうか、その彼の姿はとうにない。
「なにやってんのかな僕……」
溜息を吐いて、ふと気がつくと肩に毛布がかけられていた。
夏といってもそろそろ終わりに近づいたこの時期は、冷える事もある。
この優しさを女性の、しかも恋人からもらえたら──!
健吾は1人、頭を抱えて唸った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…