ミッドナイト・キャナル

「簡単だと思うな。2人分の動きを見て、必要だと思うものだけを伝えなきゃならねぇんだ」

「そ、そか……」

「無理に伝えようと思わなくて良い。自身が伝えたいもので良いのだ」

「で、例の石はどこに保管されていると思う」

「おそらく居間だろう。金庫が置いてあると聞いた」

「……」

 健吾は、会話を続けている2人を交互に見つめた。

 どうしよう……やってみたいと思う自分がいる。

 遊びじゃないのも解っているけど、興味がムクムクと湧き上がってきていた。

 こんな感覚は初めてかもしれない……テーブルの上に置かれている、プリントアウトされた見取り図を静かに手に取る。