ミッドナイト・キャナル

「カメラはどこに設置するんだ」

 とりあえず話を進める泉に、ベリルは衛星画像に切り替えた。

 とある一軒の家を上から映しているのだが当然、大賀 由三郎の豪邸だ。

 妻は数年前に他界し、子供たちも別の家に住んでいる。

 たった1人で広い家に住みやがって……と少しくらい思ってもいいよね。

 などと、健吾はその画像を眺めていた。

 画像に赤い丸が記されていく──入り口と裏口、庭に続く縁側。

 それらを映すようにカメラを設置しろ、という指示なのだろう。