「健吾」

「! なに?」

「見取り図を覚えられるか」

 ベリルの問いかけにテレビ画面を再度、見つめた。

「……なんで?」

 どうしてそんなことを訊くんだろう、不安になって聞き返す。

「サポートを頼みたい」

「!? 僕がっ!?」

 無理だよ! と両手を前に突き出して頭を激しく振った。

「強制するつもりは無い。外からのサポートが少しでもあれば、被害も少なくて済むというだけだ」

「う……」

 そんな風に言われると、やった方がいいのかなと思ってしまう。