ミッドナイト・キャナル

「!」

 随分と筋肉質な腕……鍛えてるのかな。

 などと思いながら、拒否するように腕を離され初対面の女性に触れた失礼に顔を赤くした。

「ごっ、ごめんなさい! そんなつもりじゃなくて……あのっその、拾ってくれたお礼にお茶でもおごろうかなって」

 しどろもどろする彼に、女性は首を横に振る。

「いらない」という意思表示なのだろうか……もしかしてこの人は言葉が?

 思いつつ、健吾は続けた。