ミッドナイト・キャナル

「奴を捕まえて好きなだけ遊んだあとは、こちらに引き渡してもらいたい」

「解っておる、それが契約だったな。しかし、何故この男を欲しがる? 確かに綺麗な容姿じゃが」

 リビングテーブルの上に乗せられているベリルの写真を手にして、怪訝な表情を浮かべる。

「まあ、奴の戦闘力やその他モロモロをデータにしたいんでね」

「ふむ……」

 何かを含んだ物言いにも感じられたが、老人はコレクションさえ戻ってくればどうでもよかった。

 それを奪った報いだけはこの男に受けさせたい。

 綺麗な顔が苦痛に歪む姿はさぞかし見ものだろう、そう思うと自然と笑みがこぼれた。

 しわがれた低い笑い声が、リビングに微かに響く。

 男は老人の笑みを気にせず続けた。