「半殺しか拷問されるってこと」

「えっ!?」

「俺が捕まるとそのまま殺されるだろうが、こいつが捕まると色んなことされそうだよな」

「……」

 ニヤけた顔を向けられてベリルは眉をひそめた。

「い、色んなことって?」

 青年は生唾をごくりと飲み込んだ。

「そりゃあもちろん……」

「やめんか」

 ニタニタする泉に睨みを利かせて立ち上がる。

 泉はそれに、肩をすくめて健吾に苦笑いを浮かべた。

「準備は入念に行う」

「了解」

「う、あ、はい」