ミッドナイト・キャナル

「おい……自宅かよ」

 渡されたメモリカードをミニパソコンに差し込んだ泉は苦い顔をした。

「大賀グループ会長、大賀 由三郎(たいが よしざぶろう)の自宅に保管された」

 メイクとウィッグを外したベリルが応える。

「どうするつもりだ?」

「遂行するしかなかろう」

「あの店って大賀グループの店だったの?」

 名前くらいは知ってる、色んな事業を手がけている大きな企業だ。

 どんな会社を持ってるかまでは知らなかったけど……