次の日──出かけているベリルを待つ間、2人は彼の部屋でソファに腰を落とし会話を交わす。
昨日の話を泉にしてみると、彼は笑って応えた。
「あいつらしいねぇ」
そういってニヒルに微笑み、いまひとつ腑に落ちないような表情を浮かべている健吾を見下ろした。
「何か気にくわないのか」
「だって……」
「あいつは言い訳しないからなぁ。じゃあ俺から言い訳」
「え?」
「あいつも俺も他の傭兵とは違ってな、戦争自体には関与しないのさ」
「! どういうことですか?」
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