ミッドナイト・キャナル

「……教えてよ。君は何者? どうして泥棒なんかやってるの? 今のはだれ? もう解らないことだらけでイヤだよ!」

 勢いよく立ち上がり、ベリルを見下ろすその表情は半泣きだ。

 こんなに置いてけぼりにされるのは耐えられない。少し浸かったなら、とことんまで知ってやる!

 ベリルは青年をしばらく見上げたあと一度、目を閉じた。

「知りたいというのなら」

 静かな声に、健吾はソファに腰を落とす。