一方の健吾──
「ああ……どこにやったのかなぁホント」
泣きたい気持ちをこらえ、健吾はサイフを探して歩く。
これで見つからなかったら警察に届けよう……中には僕の全財産、5000円が入ってるんだ。
次の給料日まで一週間以上ある。
あれが無くなったら、腹を空かせてバイトをしなくてはならないのだ。
電車は別にカードを持っているので問題は無いが、弁当持参のバイトでは餓死寸前まで何も食べられない事になる。
アパートに残っている食材では絶対に一週間も持たない。
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