それから朝になり、舜兄が来た‥。

舞翔たちは、学校らしい‥。

「おはよ!!」

「おはよ〜」

そういえば、舜兄なら何か知ってるかもしれない!

そう思ったあたしは、舜兄に聞いてみた‥。

あたしが忘れてる何かを‥。

「‥!‥何か思い出したの?」

「ううん。‥ただあの時から何か忘れてる気がするの‥」

「‥正直に言うね?」

急に真剣になった舜兄に、あたしは頷くことしかできなかった‥。

「‥しぃは、一部の記憶がないんだよ‥」

「へ?」

「‥しぃが忘れてるのは‥多分、元カレのことだよ‥」

「‥元カレ?」

「うん‥」

あたしに‥元カレがいたんだ‥。


その時頭に浮かんだのは、あの女が言った言葉‥。



「‥大地?」

「‥!」

「‥大地って人が関係ある?」

「・・・」




大地‥。