すると、

「あの!!」

誰かに呼び止められた‥。

「ん?」

振り返ると、そこには女がいた。

「さ、さっきは、あ、ありがとうございました‥おかげで、助かりました‥」

女はそれだけ言うと、足早に帰ってしまった‥。

「‥なんだったんだ?」


俺は不思議に思いながら、廊下をさまよっていた‥。


すると、

「あ!!噂の舞翔くん?」

「は?」

前から先輩らしき女が‥。

「きゃあ!!舞翔くんだ!!」

「え?嘘っ!!」

「「キャー!!舞翔くん!!」」


それからだんだん人数が増えていき、追いかけてきた‥。


‥‥まじ勘弁。


俺は全力疾走で逃げた‥。


逃げた先とは


―――屋上



「はぁ―‥。やっと解放された」


静かだしいい場所‥。


俺はねっ転がり、そのまま夢の世界へ‥‥。