ただボーッと過ごしていると、今日もあっという間に、夕方になっていた。 「学校、終わってるよね?」 ため息をつきながら、目を閉じた時、誰かがやって来た。 玄関で、お母さんの声がする。 そして、足音と共に、部屋がノックされた。 「杏、起きてる?学校のお友達が、お見舞いに来たわよ?」