「シュウちゃん!?何で?」 「通り道にいたから、出るに出られなかったんだよ」 曲がり角から、シュウちゃんはゆっくり出てくる。 まさか、聞かれてた? 「そんなに、オレと別れたかったんだ?」 「そ、それは…」 どうしよう…。 確かに別れたいって思ったし、つい言っちゃったけど、 ほとんど、愚痴みたいなもの。 何て言ったらいいか分からず、黙っていると、 「いいよ。そんなに嫌なら別れてやるよ」 シュウちゃんは、冷たくそう言った。