「いいよ。全然気にしないで」 「マジでごめんな。すっかり忘れてた」 完全にパニックになってる。 真ちゃんて、バイトしてたんだ。 「杏、今夜、電話していいか?」 「うん。いいよ」 小さく笑うと、真ちゃんは、「じゃあな!」と手を振って走って行った。 しばらくその姿を見送っていると、 「そういう事だったんだ…」 後ろから、シュウちゃんの声が聞こえてきた。