テンションが上がり気味の私を、シュウちゃんは笑いながら、抱きしめた。 こんな風に、甘く優しいのは、高校生の頃の、あのケンカ以来。 「シュウちゃん、好き…」 「オレも、杏が大好きだ」 こんな風に告白をした後のキスも、私たちには当たり前。 ねえ、シュウちゃん。 私ね、あの時までは、どこかで遠慮してたと思うの。 シュウちゃんに対して…。