「貧血ね。朝礼終わるまで、横になってなさい」 「はぁい」 そう言って、保健室の先生は、“朝礼に行ってくるから”と出て行った。 固いベッドに横になり、薄い布団をかける。 「これも全部、シュウちゃんのせいよ」 シーンと静かな校舎って、けっこう寂しい。 昨日の事を思い返していたら、涙が出そうになった。 そんな時、 ――ガラッ。 ドアが開いた。 「シュウちゃん!?」