「あいつら、邪魔だから」 苦笑いをして、シュウちゃんは足早に私を引っ張る。 「昨日さ、たまたま見つけたんだよ。絶好の場所」 「絶好の場所?」 「うん。すごい景色がいいんだって」 こんな、ワクワクするシュウちゃんなんて、初めて見る。 そして私も、今までとは違って、シュウちゃんをうんと近くに感じてた…。