雨はいつの間にか、止んでいて、陽が差し込み始めた。 「あっ、雨止んだ…。じゃあ、私が先に行くから」 もう、本当最悪。 シュウちゃんに、自分勝手な事ばっかり言って…。 勇気を持つって、こんな事だったのかな? 走ってその場を立ち去ろうとした時、 「待てよ、杏!」 シュウちゃんが、腕をつかんできた。