「杏~」


結菜は、困った顔をした。



「まあ、いいや!私、お茶の葉探してくるね」


「うん…。気をつけて」


まったく、何で、お茶の葉を探して、お茶を作らないといけないのよ。


小学生じゃないんだから、こんな事までさせないで欲しい。



ため息まじりに、鬱蒼と繁る山道へと、入って行った。