――…パチパチ



真っ赤に燃える火から、そんな乾いた音が聞こえる。



「杏と真ちゃんて、そんな話ししてたんだ?」


キャンプファイアーを囲みながら、結菜が言った。



「うん。でも、なかなか勇気が持てなくて…」



本当なら、このキャンプファイアーは、シュウちゃんと見てたんだろうな。



そのシュウちゃんは、私たちから離れた場所で、他の女の子といるけど。