「それは、切ないなぁ」 二人で、近くの広場に座る。 私の長い話しを、真ちゃんは、真剣に聞いてくれていた。 「ねえ、真ちゃん。私って、本当バカでしょ?」 「バカとは思わないよ。恋愛って、みんなそうだろ?」 いつになく、真ちゃんは、真面目な顔で話した。 「杏よりも、彼氏の方が辛いだろうな」 「シュウちゃんの方が?」 「うん。だって、自分の気持ちは、全然伝わってなかったんだからさ」