サヨナラいとしい子

「ココア、ココア…」

何度もアタシを呼ぶ声が
だんだん遠くなる。



ごめんなさいね、
もう返事をして
あげられなくて。


大好きよ、ハルト。


貴方の幸せを祈っている。



見届けられないけど、
ハルトはもう
大丈夫でしょう?



かみさま



ハルトの腕の中で
アタシはゆっくり
深く目を閉じた。