不思議に思っていると。 「あぁ、なんかきれいになったよ」 照れくさそうに頬をかきながらそう言われ、びっくり! 「えぇっ、そんなことないですよ!」 あわてて、両手を、顔の前でブンブン振る。 すると、それまで黙っていた綾音が、私と村上先輩の間に割り込んできた。 「先輩、そりゃそうですよ。 だって栞、恋してますから!」 えっ、綾音、いきなり、なに言い出すの!?