金髪王子2


不安が顔に出ていたらしい。


大輔くんが、私を見て言った。


「最後だから、ちゃんと紹介しておきたかったんだ。
付き合わせてゴメンな」


ふるふると首を振ると、大輔くんはまた、カール王子に向かって言った。


「彼女は、俺の一番大切な人。
栞と離れたくないから、留学もしない。
悪いけど、俺のことは諦めて」



えぇっ……。


だ、大輔くん!?


俺の一番大切な人って……。


ご両親の前で、そんな!