照れ隠しなのか、コホンとひとつ咳払いして、大輔くんが聞いてきた。 「それで、栞は、北山学園大の日本文学科に行くってことで、いいんだよな?」 「うん!」 「そっか」 安心したように微笑む大輔くんを見て、ふと思い出した。 大輔くんの留学の噂……。 自分ことでいっぱいいっぱいで、まだ、確かめてなかったんだった。 「あの、大輔くん、ちょっと確認したいんだけど、大輔くんも北山学園大に進むんだよね?」 不安を感じながら聞くと。