でも、俺が中学にあがった年、俺の存在は、カールに知られてしまった。 当然、来日したカールは、お袋にプロポーズした。 だけど、お袋は、今もこれからもカールと結婚する気はない、とその申し出をぴしゃりとはねつけた。 カールは、しぶしぶひとり帰国。 けど、お袋を諦めたわけじゃなかった。 カールはその後も、自国の選手が、日本でスキー大会に出るときなんかに、応援と称して何度か来日している。 そのたびに、手紙をよこしてきて、お袋と俺に会いたがった。