金髪王子２

そう、気持ちを込めて言うと、栞はコクンとひとつうなずいて、また涙をこぼした。


その姿がいとおしすぎて、理性が飛びそうになる。


でも、もう泣かしたくない。


栞の涙を止めたくて、少しふざけた調子に口調を変えた。


「これからはさ、栞が、しつこいってうんざりするくらい、俺からメールも電話もするから、覚悟しといて？」


すると栞は、泣きやむどころか、さらに泣きだしてしまった。


あー、失敗。


笑ってくれるかと思ったんだけどな……。


すると、栞は泣きながら、俺の首に腕を巻きつけ、抱きついてきた。