「さっきの話だけどさ……」 「うん」 「俺、これからも栞と別れるつもりなんて、全くないから」 「そっか、よかった……」 栞の安心した顔を見て微笑む。 「俺さ、自分では、しょっちゅう電話もメールもしてるつもりだった。 自分からしてなかったなんて、全然気付いてなかったよ。 でも、そのことで、栞を不安にさせてたなら、謝る。 ゴメンな?」 「……気付いてなかったんだ?」 「あぁ。 っていうか、むしろ、毎日学校で会ってるのに、毎日のように電話やメールして、うざいって思われてないか心配してた」