金髪王子2


「さっきの話だけどさ……」


「うん」


「俺、これからも栞と別れるつもりなんて、全くないから」


「そっか、よかった……」


栞の安心した顔を見て微笑む。


「俺さ、自分では、しょっちゅう電話もメールもしてるつもりだった。
自分からしてなかったなんて、全然気付いてなかったよ。
でも、そのことで、栞を不安にさせてたなら、謝る。
ゴメンな?」


「……気付いてなかったんだ?」


「あぁ。
っていうか、むしろ、毎日学校で会ってるのに、毎日のように電話やメールして、うざいって思われてないか心配してた」