「ありがとうございます」 私がホッとしていると、高部先生は席を立って、大輔くんの肩に手をかける。 「おい、これからはちゃんと首に縄つけとけよ。 じゃなきゃ、もうちょっと男ってもんを、きっちり教えてやれ」 うぅっ、それって、私のことだよね? ひどいよ、高部先生……。 唇をとがらせて高部先生を見あげると、大輔くんが反論してくれた。 「栞は悪くないよ。 栞から目を離してた俺が悪いんだ。 これからは、もうひとりで他の男のとこになんか行かせないから」 ……えっ!?