ケンカを始めそうなふたりに、私は勢い込んで声をかけた。 「あ、あの!」 「ん?」 「私が頼んだんです。 受験が終わるまで、会わないでいようって。 そうじゃないと、私、勉強に集中できないからって」 私がそう言うと、大輔くんは、またふてくされたように向こうを向いてしまった。 ゴメンね、大輔くん。 なんか、ホント、いろいろゴメン。 心の中で謝って、私は高部先生に向き直った。 「それで、最近、電話もメールもあまりしてなくて、今日見学に来ることも大輔くんに言いそびれちゃって」