俺は、聖慶大の正門前で途方に暮れていた。 聖慶大のキャンパスなんか、俺には右も左もわからない。 栞がいる場所の手がかりも、まったくない。 どうしたらいいんだ……。 ことの発端は、今から1時間前。 部活に行こうとしていた俺のケータイに、菊地から電話が入った。 ん? 今日って、菊地休みだったよな? そう思いながら電話に出ると、思いもよらない話を聞かされた。