もう、センセーの顔に、さっきのからかうような表情はない。
すっかり、カテキョモードになったセンセーが聞いてきた。
「おまえんとこ、北山学園大学にエスカレーターであがれるんだろ?
それとも、どこかよその大学を受けようとか、考えてるのか?
それによっちゃあ、今後の指導方法も変えなきゃならないからさ」
来月には高3になるから、当然、進路についても考えてある。
っていうか、高校に入学した当初から、決めてたことだけど。
「俺は、よそを受けるつもりはないよ。
前から言ってるとおり、北山学園大学に進むつもりだから」


