金髪王子2



もう、センセーの顔に、さっきのからかうような表情はない。


すっかり、カテキョモードになったセンセーが聞いてきた。


「おまえんとこ、北山学園大学にエスカレーターであがれるんだろ?
それとも、どこかよその大学を受けようとか、考えてるのか?
それによっちゃあ、今後の指導方法も変えなきゃならないからさ」



来月には高3になるから、当然、進路についても考えてある。


っていうか、高校に入学した当初から、決めてたことだけど。


「俺は、よそを受けるつもりはないよ。
前から言ってるとおり、北山学園大学に進むつもりだから」