あー、もう、センセーが余計なこと言うから、わかりかけてた答えが、ぶっ飛んじまったじゃねーか! 俺は頭をガシガシかいて、問題を初めから読み直すことにして、前のページをめくった。 そのとき。 「あ、そういえば大輔、おまえ、進路はどうすんだ?」 「え?」 進路? センセーのマジメな声の響きに、問題集から顔をあげ、後ろを振り向く。