「王子のお母さんからの電話なら、まず間違いないね」 「でしょ? 先生、電話なのに『はいっ、すぐに資料をお送りしますので!』とか言って、ぺこぺこしちゃって、ちょっと面白かった」 「マジ? ウケる~」 女の子たちの声は、やがてトイレから出て行ったようだった。 呆然としたまま、個室から出る。 大輔くんが留学? でも、大輔くんのお母さんが、学校に電話してきたなら、事実なのかも。 大輔くんがニューヨーク留学……。