「ん、あぁ、空いてるけど……」 そのとき、ちらっと、大輔くんが私の方を見た気がした。 最近の私は、礼奈や綾音にどこかに誘われても、断ってばかりだ。 すっかり、付き合いの悪い子になってしまっている。 でも、受験するんだから、しかたないよね。 今だって、もし、プールに誘われても、断るつもり。 でも、もう今までに何度も断ってるから、そろそろ、礼奈も私には声をかけてこないかな? 断るのもイヤだけど、誘われないのも、それはそれで、寂しい。 そう思い、私はそっと席を立ち、教室を出た。