ジャンは、自分のカバンから大学案内のパンフレットを数冊取り出して、こちらに差しだした。 《大輔様が留学されるのであれば、授業料も生活費も、すべてこちらでご用意いたします。 カール様は、大輔様に、わが国の文化を、ぜひ、じかに知っていただきたいと願っておられます》 そう言われてもなぁ……。 俺も、親父の国に、興味はある。 でも、留学しようとは、考えたこともなかった。 北欧は遠い。 それに、言葉の問題もある。 もし留学するにしても、俺は英語圏の国を選ぶだろう。