「もっとしてたいけど、きりがないな」 顔を離した大輔くんが、そう言って微笑んだ。 公園でのキスは、お別れの合図。 名残惜しい気持ちを悟られないように、私も微笑み返す。 これ以上引き止めたら、大輔くんの帰る時間が、ますます遅くなっちゃうもんね。 私たちはベンチから立ち上がり、うちのマンションへ向かった。 「じゃ、また明日な」 「うん、気をつけてね」