「栞、大丈夫?」 ドアの向こうから、綾音と礼奈がかわるがわる声をかけてくれる。 私は、ドアを開けて、個室の外に出た。 「栞、平気?」 「うん……」 ムカムカして、トイレに駆け込みはしたものの、吐くことはできなかった。 でも、洗面台の鏡に映る私の顔色は、あまりよくない。 「まだ、顔青いよ? 保健室行く?」 礼奈が気づかわしそうに、言ってくれる。