目の前にある、大輔くんの顔を見あげると、 長いまつげが、薄茶色の目に小さな影を作ってる。 大輔くんの表情、すごく色っぽくて、息ができなくなりそう……。 すると、私の左の頬を、大輔くんの大きな手のひらが包んだ。 「そんな目で見つめられたら、帰れなくなる」 「えっ、そんな……」 やだぁ! 私、どんな顔して大輔くんを見てたんだろう? 恥ずかしくなって、思わず目を伏せると、大輔くんの手が、私の顔を持ち上げて、またキスを落としてきた。