私が微笑むと、森さんは眉尻を下げて私を見る。 「図書委員がみんな、栞ちゃんみたいだったら助かるんだけど」 ハハハ、と照れ笑いしていると、スピーカーから校内放送が聞こえてきた。 「図書室司書の森先生、至急、理事長室までお越しください。繰り返します。図書室司書の……」 スピーカーを見あげ、森さんがつぶやく。 「えっ、私? 困ったわね、今、ここを外すわけには……」 あっ、そうか。 今日は、図書委員がいないから、森さんがいなくなったら、貸し出しができなくなっちゃうんだ。