そんな私に引き換え、綾音は涼しい顔。 「へぇ~。 じゃぁ、奈良坂、案外辛抱強いんだね」 「え、辛抱強い?」 「だって、奈良坂だって、10代の男だし、我慢してるんじゃない? ねぇ、礼奈もそう思うでしょ?」 綾音に話を振られた礼奈も、うなずく。 「うん、私も、もうしてるんだろうなって思ってた。 栞、ホントに手ぇ出されてないの?」 疑わしそうに礼奈に顔をのぞきこまれ、心臓がドクドクと音を立てる。 「な、ないよ!」